日経平均は15円安と4日ぶり小反落、「都でオミクロン株の市中感染」報道が重し=24日後場

 24日後場の日経平均株価は前日比15円78銭安の2万8782円59銭と4日ぶり小反落。朝方は、買いが先行した。23日の米国株式市場で主要3指数が上昇した流れを受け、前場の早い段階で2万8870円13銭(前日比71円76銭高)まで値を上げた。一巡後は戻り売りに伸び悩み、後場入り後には下げに転じた。「都内でオミクロン株の市中感染が確認された」との報道が重しとなり、終盤には2万8773円50銭(前日比24円87銭安)まで軟化した。その後、若干持ち直す場面もあったが、買いは続かなかった。

 東証1部の出来高は7億4672万株、売買代金は1兆6165億円。騰落銘柄数は値上がり884銘柄、値下がり1173銘柄、変わらず127銘柄。

 市場からは「都の市中感染ニュースの影響が多少あったにせよ、欧米投資家のクリスマス休暇入りで商いは閑散、値幅は狭まり、上値は重い。ただ、来週はクリスマス明けで海外勢が戻ってくれば、商いも膨らんでくるだろう」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、SOMPOH<8630.T>、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株が軟調。京王<9008.T>、小田急<9007.T>、西武HD<9024.T>などの陸運株も安い。東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、オリックス<8591.T>、アルヒ<7198.T>などのその他金融株もさえない。NTT<9432.T>、日本オラクル<4716.T>などの情報通信株や、コスモエネH<5021.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も値を下げた。

 半面、ダイキン<6367.T>、日精工<6471.T>、荏原<6361.T>などの機械株が堅調。HOYA<7741.T>、セイコーHD<8050.T>などの精密株や、板硝子<5202.T>、AGC<5201.T>などのガラス土石株も高い。東エレク<8035.T>、スクリン<7735.T>、日立<6501.T>などの電機株も買われた。古河電工<5801.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株や、LIXIL<5938.T>、三益半導<8155.T>などの金属製品株も引き締まった。

 個別では、DLE<3686.T>、ネットプロテ<7383.T>、三陽商<8011.T>、丸和運輸機関<9090.T>、CKサンエツ<5757.T>などの下げが目立った。半面、エフテック<7212.T>、イソライト<5358.T>(監理)がストップ高となり、ローランドD<6789.T>、ERIHD<6083.T>、電子材料<6855.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、25業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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