明日の日本株の読み筋=手控え気分か、手掛かり材料難で海外注目イベントも控える

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株式

2021/12/29 16:20

 あす30日大納会の東京株式市場は、手控え気分か。年内最終取引日となり、市場参加者が少ない上に手掛かり材料難でもある。年末年始休み中の31日には中国12月製造業PMI(購買担当者景気指数)が発表され、以降は4日に米12月ISM(全米供給管理協会)製造業景況指数、5日に12月14・15日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録、7日に米12月雇用統計など海外の注目イベントを控えており、結果を見極めたいとの空気に傾く可能性がある。

 ちなみに、日経平均株価の大納会の騰落を追うと、16年以降は5連敗となっている。値幅に差こそあれ、連休中の外部要因の変調に備え、ポジション調整売りが出やすいとみられる。新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」に対する警戒感がくするぶる中、地合い次第で仕掛け的な売りが出る可能性も否定できない。

 29日の日経平均株価は反落し、2万8906円(前日比162円安)引け。朝方は、28日の米国株式市場でハイテク株中心に下落した流れを受け、半導体関連株などに売りが先行した。いったん上げに転じる場面もあったが、買いは続かず、再び軟化。先物主導で売られ、下げ幅は一時340円近くに達した。一巡後は引けにかけて下げ渋ったが、戻りは限定された。チャート上では、きのう回復した75日線(2万9043円)を早くも下回ったが、200日線(2万8830円)近辺では押し目買いが入りやすいとの見方もあった。

提供:モーニングスター社

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