<相場の読み筋>12月30日

2021/12/30 7:45

 29日の米国株式は、NYダウが前日比90.42ドル高の3万6488.63ドルと6日続伸、ナスダック総合指数は同15.508ポイント安の1万5766.216ポイントと続落して取引を終了。NYダウは、11月8日に付けた終値ベースの史上最高値(3万6432.22ドル)を、約1カ月半ぶりに更新した。出来高概算は、NY市場が6億878万株、ナスダック市場が40億3224万株だった。米国では、新型コロナ「オミクロン株」の感染拡大が続いているが、重症化のリスクは低いとの見方から、経済への影響は限定的とされ、消費関連株への物色が続いた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アマゾン・ドットコム<AMZN>やメタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)<FB>、テスラ<TSLA>などが下げ、同指数の重しとなった。

 大納会30日の東京株式は、軟調な展開か。きのう29日の日経平均株価は、手がかり材料難のなか、株価指数先物主導で反落。年末年始の休場を前に、積極的な売買は限られるとみられ、ポジション調整の売りに押される場面も想定される。消去法的に、値動きの軽い中小型株への物色が中心になりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=114円台の後半(29日は114円88-89銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の半ば(同129円82-86銭)と円安方向に振れている。29日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、キリンHD<2503.T>、エーザイ<4523.T>、キーエンス<6861.T>などが、29日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比20円安の2万8810円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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