日経平均は543円高と4日ぶり大幅反発、アジア株高も後押しし一段高=12日後場

 12日後場の日経平均株価は前日比543円18銭高の2万8765円66銭と4営業日ぶりに大幅反発。朝方は、現地11日のパウエルFRB(米連邦準備理事会)議長の議会証言後に米長期金利が上昇一服となり、米国株式が上昇した流れを好感した。いったん伸び悩む場面もあったが、買い気は根強く盛り返した。中国の21年12月生産者・消費者物価指数が市場予想を下回り、高インフレ懸念が後退するとともにアジア株高も後押しし、一段高となり、大引け近くには2万8814円31銭(前日比591円83銭高)まで上伸した。

 東証1部の出来高は11億9795万株、売買代金は3兆151億円。騰落銘柄数は値上がり1924銘柄、値下がり219銘柄、変わらず42銘柄。

 市場からは「大きく戻してはいるが、しょせんレンジ内の動きだ。足元の材料はほぼ織り込んでおり、ここからは動きが出にくいとみられ、決算待ちになってくる」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株も高い。ダイキン<6367.T>、三菱重工<7011.T>、日立建機<6305.T>などの機械株や、住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も堅調。東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、TDK<6762.T>などの電機株も買われた。東海カーボン<5301.T>、板硝子<5202.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株も引き締まり、東邦鉛<5707.T>、住友電工<5802.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株も値を上げた。

 半面、Jパワー<9513.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株が軟調。第一生命HD<8750.T>、SOMPOH<8630.T>などの保険株も売られた。

 個別では、新田ゼラチン<4977.T>がストップ高となり、タマホーム<1419.T>、MSOL<7033.T>、WDB<2475.T>、プレス工業<7246.T>などの上げも目立った。半面、Vキューブ<3681.T>がストップ安となり、わらべや日洋<2918.T>、東京個別<4745.T>、アネスト岩田<6381.T>、神東塗<4615.T>などの下げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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