<特集>円安メリット銘柄をマーク(2)=ローランドD―海外売上高比率は約9割

株式

2022/1/14 17:22

 ローランド ディー.ジー.<6789.T>を狙ってみたい。21年12月期業績については、第3四半期累計(21年1-9月)決算発表後に上方修正するなど好調に推移しており、PER10倍台、PBR(株価純資産倍率)1.5倍、配当利回り3%の株価は見直し余地がありそうだ。

 同社の21年12月期第3四半期累計は、売上高334億1300万円(前年同期比33.9%増)、営業損益48億3500万円の黒字(前年同期は3億4200万円の赤字)。前年同期は新型コロナウイルス感染症の影響により大幅な減収だったことから、当期は売上、利益いずれも前年同期から大幅に増加。主力のサイン市場と成長分野のデンタル(歯科医療)市場での販売増加に加えて為替の円安効果が貢献した。

 注目したいのは、地域別の売上高で、「日本」が33億3200万円(同9.0%増)だったのに対し、「北米」が108億1300万円(同38.1%増)、欧州が122億4800万円(同34.6%増)と大きく伸びる中、海外売上高比率が9割に達したこと。こうしたことを踏まえつつ会社側は後日、21年12月期について、予想売上高を従来の438億円から453億円(前期比30.2%増)に、営業利益を54億円から63億円(同12.6倍)にそれぞれ引き上げた。

 22年12月期については、期初予想として保守的に見込む可能性があるが、注目の怠れない展開が続きそうだ。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ