明日の日本株の読み筋=FOMC通過でアク抜けなるか

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2022/1/26 16:49

 あす27日の東京株式市場では、現地26日のFOMC(米連邦公開市場委員会)を通過し、アク抜け感を引き出せるかが注目される。米金融政策引き締めへの警戒感から調整が先行してきただけに想定内の内容なら、いったん買い戻しや自律反発狙いの買いが入る可能性がある。ただ、FOMC後の会見でパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長がタカ派的な姿勢を示せば、市場に動揺を誘うことにもなる。一部では、「仮にいったんアク抜けでリバウンドがあってもウクライナ情勢、オミクロン株の感染拡大など不透明要因は解消されておらず、すんなりと上には行きにくい」(準大手証券)との声が聞かれた。

 26日の日経平均株価は続落し、2万7011円(前日比120円安)引け。朝方は、25日の米国株安を受け、売りが先行した。いったん上げに転じた後、再び軟化し、下げ幅は一時270円を超えた。FOMCを控え、米金融政策への警戒感から持ち高調整売りが出て重しとなった。売り一巡後は下げ渋り、再度プラス浮上する場面もあった。時間外取引で米株価指数先物が一時引き締まり、支えとして意識された。ただ、買いは続かず、その後は、マイナス圏に押し戻された。チャート上では、21年8月20日の昨年来安値(終値2万7013円)を更新しており、調整基調に歯止めが掛かるかがポイントになる。

提供:モーニングスター社

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