日経平均は18円程度高、買い先行後に下げ転換するなど荒い値動きに=27日寄り付き

 27日午前9時28分すぎの日経平均株価は、前日比18円程度高い2万7029円前後で推移。午前9時5分には、同182円26銭高の2万7193円59銭を付ける場面があった。きのう26日に下げ渋る動きをみせていたことや、為替市場で、円がドルに対して円安方向に振れていることから、買いが先行した。ただ、戻り待ちの売りに押され、一時、下げ転換するなど、荒い値動きとなっている。現地26日の米国株式市場では、FOMC(米連邦公開市場委員会)が3月にも利上げを行う考えを示唆し、NYダウが続落した一方、ナスダック総合指数は小反発するなどまちまちの動きだった。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、26日の大阪取引所清算値比90円安の2万6920円。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株も高い。三井物産<8031.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株や、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株も堅調。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も上げている。

 個別では、東洋機械<6210.T>、キヤノンMJ<8060.T>、信越ポリ<7970.T>、アイル<3854.T>、ファナック<6954.T>などが上昇。半面、グレイス<6541.T>(監理)、サイバー<4751.T>、富士通ゼネラル<6755.T>、インフォコム<4348.T>、ウイングA<4432.T>などが下落している。

 東京外国為替市場は午前9時28分時点で、1ドル=114円台の半ば(26日は1ドル=113円97-99銭)、1ユーロ=128円台の後半(同128円69-73銭)で取引されている。

提供:モーニングスター社

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