日経平均は455円高と大幅に4日続伸、全面高商状に2万7500円回復、好決算銘柄買い根強い=2日後場

 2日後場の日経平均株価は前日比455円12銭高の2万7533円60銭と大幅に4営業日続伸。全面高商状となり、1月24日(終値は2万7588円37銭)以来7営業日ぶりに2万7500円台を回復した。朝方は、1日の米国株式市場で主要3指数が上昇した流れを好感し、広範囲に買いが先行した。時間外取引で米ナスダック100指数先物が高く、ハイテク株買いを支援した面もある。戻り売りに伸び悩む場面もあったが、好決算銘柄買いは根強く盛り返し、後場終盤には一時2万7564円62銭(前日比486円14銭高)まで上伸した。その後はやや上値が重くなったが、2万7500円台は維持した。

 東証1部の出来高は13億7456万株、売買代金は3兆3243億円。騰落銘柄数は値上がり2040銘柄、値下がり111銘柄、変わらず32銘柄。

 市場からは「時間外取引で米長期金利が一服し、ナスダック先物が値を上げ、日経平均にプラス作用している。好業績株中心に買い意欲は根強く、買い戻しも誘っている。ザラ場ベースで1月5日の戻り高値から27日の昨年来安値にかけての半値戻しにあたる2万7700円どころが取り敢えず意識される」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株が上昇。野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>、SBI<8473.T>などの証券商品先物株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も高い。サイバー<4751.T>、リクルートH<6098.T>、エムスリー<2413.T>などのサービス株や、東エレク<8035.T>、ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>、TDK<6762.T>などの電機株も買われた。信越化<4063.T>、三井化学<4183.T>、JSR<4185.T>などの化学株も堅調。DOWA<5714.T>、フジクラ<5803.T>、東邦鉛<5707.T>などの非鉄金属株や、デサント<8114.T>、ゴールドウイン<8111.T>などの繊維製品株も値を上げた。

 個別では、アイロムG<2372.T>がストップ高となり、テクノプロH<6028.T>、アバント<3836.T>、ダントーHD<5337.T>、NSSOL<2327.T>などの上げも目立った。半面、グレイス<6541.T>(整理)、大塚商会<4768.T>、アグレ都市<3467.T>、プリマ<2281.T>、ベネ・ワン<2412.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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