日経平均は292円安と5日ぶり大幅反落、後場は様子見のなか73円強の値幅に留まる=3日後場

 3日後場の日経平均株価は、前日比292円29銭安の2万7241円31銭と5日ぶりに大幅反落して取引を終えた。米国市場の通常取引終了後、メタ(旧フェイスブック)<FB>が決算を発表し、時間外取引で急落。ナスダックミニ先物も下落したことから、売り優勢の展開となった。午前11時7分には、同367円67銭安の2万7165円93銭を付ける場面もみられた。後場に入り、手がかり材料に欠けるなか、欧州でECB(欧州中央銀行)理事会の終了後、ラガルド総裁の記者会見が予定されているほか、米国では12月の製造業受注や、1月ISMサービスPMIの発表を控えることもあり、模様眺めムードが強まった。後場の値幅は73円強に留まり、動意に乏しかった。東証1部の出来高は12億9279万株、売買代金は3兆3546億円。騰落銘柄数は値上がり625銘柄、値下がり1469銘柄、変わらず89銘柄だった。

 市場では「米国の利上げを巡り、さまざまな見方が取りざたされており、来月のFOMC(米連邦公開市場委員会)に向け、まだまだ上下に振らされる場面も想定され、注意が怠れない」(中堅証券)と慎重な声が聞かれた。

 業種別では、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株や、ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電機機器株が下落。SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株も安い。パソナ<2168.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、大日印<7912.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品も軟調。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株も下げた。東証業種別指数は33業種のうち、16業種が下落、17業種が上昇した。

 個別では、メドピア<6095.T>、ラクス<3923.T>、イリソ電子<6908.T>、マネーフォワード<3994.T>、SREHD<2980.T>などが下落。半面、新日科学<2395.T>、メンバーズ<2130.T>、FPG<7148.T>、グレイス<6541.T>(監理)、Jパワー<9513.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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