日経平均は116円高と3日続伸、値上がり銘柄数は1400超に=10日後場

 10日後場の日経平均株価は、前日比116円21銭高の2万7696円08銭と3日続伸して取引を終了。朝方から、きのう9日の堅調な地合いや米国株高などで買いが先行し、午前9時32分には、同300円83銭高の2万7880円70銭の高値を付ける場面がみられた。ただ、買い一巡後、株価指数先物に断続的な売りが出たことをきっかけに、上げ幅を縮小する場面もあった。後場に入り、上げ幅を取り戻す動きもみられたが、3連休を控えていることや、現地10日の米1月CPI(消費者物価)の発表を前にして、様子見姿勢が強まったもよう。為替市場では、ドル・円が1ドル=115円60銭前後(9日は115円40-42銭)と、午後に入りやや円安方向にある。東証1部の出来高は13億9624万株、売買代金は3兆4508億円。騰落銘柄数は値上がり1447銘柄、値下がり636銘柄、変わらず100銘柄だった。

 市場では、日米ともに長期金利の上昇に対し抵抗力をつけつつあるようで「来週は戻り売りを吸収しつつ、堅調な相場展開が期待される」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、大林組<1802.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株や、ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電機機器株が上昇。信越化<4063.T>、富士フイルム<4901.T>などの化学株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株が高い。東レ<3402.T>、ワールド<3612.T>などの繊維株や、アサヒ<2502.T>、JT<2914.T>などの食料品株も堅調。武田薬<4502.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株や、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株も上げた。東証業種別指数は33業種のうち、25業種が上昇、8業種が下落した。

 個別では、アイオーデータ<6916.T>(監理)、ソウルドO<6553.T>(監理)、ヴィンクス<3784.T>、日道路<1884.T>、ジャスト<4686.T>などが上昇。半面、グレイス<6541.T>(整理)、ファインD<3649.T>、博報堂DY<2433.T>、ヤマトHD<9064.T>、IPEX<6640.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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