日経平均は227円安と大幅反落、ウクライナ情勢を警戒し下げ幅拡大場面も=17日後場

 17日後場の日経平均株価は、前日比227円53銭安の2万7232円87銭と大幅に反落して後場の取引を終えた。朝方からきのう16日に大幅反発した反動や、米国株安などで売りが先行。現物株の取引開始後、株価指数先物に断続的な売りが出たことをきっかけに下げ幅を広げた。後場はやや買い優勢で取引を開始したが、ウクライナの治安部隊が同国東部の親ロシア派勢力に攻撃を仕掛けてきたと報じられた。リスク回避姿勢の高まりから、午後1時2分には同379円48銭安の2万7080円92銭を付ける場面もあった。売り一巡後は、模様眺めムードが広がるなか、下げ幅を縮小した。東証1部の出来高は11億8069万株、売買代金は2兆9200億円。騰落銘柄数は値上がり541銘柄、値下がり1572銘柄、変わらず69銘柄だった。

 市場では、不透明なウクライナ情勢に今後も悩まされる場面が想定されるが「消去法的に、堅調な業績見通しで高配当が見込まれる2-3月決算期銘柄に物色の矛先が向かいそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、楽天グループ<4755.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株が下落。NTT<9432.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も安い。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、AGC<5201.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株も軟調。7&iHD<3382.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株や、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株も下げた。東証業種別指数は33業種のうち、26業種が下落、7業種が上昇した。

 個別では、グレイス<6541.T>(整理)、乾汽船<9308.T>、ネットプロテ<7383.T>、近鉄エクス<9375.T>、ダントーHD<5337.T>などが下落。半面、フィールズ<2767.T>、ツカダGH<2418.T>、クロスキャット<2307.T>、レオパレス<8848.T>、紀文食品<2933.T>などは上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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