<相場の読み筋>2月21日

2022/2/21 7:45

 前週末18日の米国株式は、3日続落した。NYダウが前日比232.85ドル安の3万4079.18ドル、ナスダック総合指数が同168.653ポイント安の1万3548.066ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億9983万株、ナスダック市場が43億3465万株だった。引き続き、ウクライナ情勢が警戒された。ロシアがウクライナに侵攻しないことを条件に、ブリンケン米国務長官とロシアのラブロフ外相が会談すると報じられたが、反応は限られた。また、21日がプレジデンツ・デーの祝日で3連休となることもあり、ポジション調整の売りも出たようだ。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アルファベット(グーグルの持株会社)<GOOG>やアマゾン・ドットコム<AMZN>、テスラ<TSLA>などが下落し、同指数の重しとなった。

 21日の東京株式は続落後、弱含みの動きか。前週末にかけて下落していたことや、現地18日の米国株式が3日続落したこともあり、売り優勢のスタートとなろう。バイデン米大統領は18日の記者会見で、ロシアのプーチン大統領が「ウクライナ侵攻を決断したと確信している」と発言。ウクライナ情勢への緊張の高まりからリスク回避姿勢が強まることも想定される。また、21日の米国株式市場が、プレジデンツ・デーの祝日で休場となることから、見送りムードが広がる場面もありそう。

 為替相場は、ドル・円が1ドル=115円前後(前週末18日は115円11-13銭)、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の前半(同130円88-92銭)と円高方向に振れている。前週末18日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天グループ<4755.T>、日電産<6594.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、同18日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比245円安の2万6845円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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