日経平均は461円安と大幅に4日続落、4週ぶり2万6500円割れ、売り一巡後の戻り限定=22日後場

 22日後場の日経平均株価は前日比461円26銭安の2万6449円61銭と大幅に4営業日続落。終値で心理的なフシ目となる2万6500円を割り込むのは1月27日以来ほぼ4週ぶりとなる。

 朝方は、ウクライナ情勢の悪化を受け、リスク回避の売りが先行した。ロシアのプーチン大統領は21日、ウクライナ東部の親ロシア派地域の独立を承認する大統領令に署名した。欧米各国との対立深刻化が警戒され、時間外取引の米株価指数先物安とともに軟調に推移し、後場入り後には2万6243円73銭(前日比667円14銭安)まで下落した。売り一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定され、引けにかけて2万6400円台でもみ合った。

 東証1部の出来高は11億3893万株、売買代金は2兆7093億円。騰落銘柄数は値上がり290銘柄、値下がり1815銘柄、変わらず77銘柄。

 市場からは「地政学リスクをにらみCTA(商品投資顧問)など短期筋が動かしているようだが、ロングオンリーの海外マネーは静観している。アップサイドの理由が見つけられず、動けないようだ」(外資系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、乾汽船<9308.T>などの海運株が下落。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株や、AGC<5201.T>、東海カ<5301.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株も安い。第一生命HD<8750.T>、SOMPOH<8630.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株も軟調。日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、マツダ<7261.T>などの輸送用機器株や、京王<9008.T>、小田急<9007.T>、NXHD<9147.T>などの陸運株も売られた。東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、シャープ<6753.T>などの電機株も値を下げた。大王紙<3880.T>、レンゴー<3941.T>、特種東海<3708.T>などのパルプ紙株や、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>、リンナイ<5947.T>などの金属製品株もさえない。

 半面、石油資源<1662.T>、INPEX<1605.T>などの鉱業株が堅調。医薬品株では、第一三共<4568.T>が高く、アステラス薬<4503.T>なども引き締まった。四国電力<9507.T>、九州電力<9508.T>などの電気ガス株も買われた。

 個別では、グレイス<6541.T>(整理)、クロスマーケ<3675.T>、Jリース<7187.T>、Gunosy<6047.T>、エアトリ<6191.T>などの下げが目立った。半面、フジ<8278.T>、石川製<6208.T>、マネパG<8732.T>、メドピア<6095.T>、スノーピーク<7816.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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