<相場の読み筋>3月7日

2022/3/7 7:45

 前週末4日の米国株式は、続落した。NYダウが前日比179.86ドル安の3万3614.80ドル、ナスダック総合指数が同224.503ポイント安の1万3313.438ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億7767万株、ナスダック市場が51億4687万株だった。ロシア軍が4日、ウクライナ南東部にあるザポロジエ原子力発電所を制圧したと報じられた。同所内の放射線量に変化はないとされたが、戦闘の激化を警戒しリスク回避姿勢が強まった。米2月雇用統計では、季節調整済みの非農業分野の雇用者数が前月比67万8000人増と、市場予想平均の同40万人増を上回ったが、市場の反応は限られた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アプライド・マテリアルズ<AMAT>やエヌビディア<NVDA>、アドバンスド・マイクロ・デバイシズ<AMD>などが下落し、同指数の重しとなった。

 7日の東京株式は、続落後も軟調な展開か。日経平均株価は、前週末4日に大幅反落した動きや、現地4日の欧米株式が下落したこともあり、売り先行のスタートとなりそう。手がかり材料に欠けるなか、事態の悪化が警戒されているウクライナ情勢に関する報道に、左右される展開が続きそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=114円台の後半(前週末4日は115円45-46銭)、ユーロ・円が1ユーロ=125円台の半ば(同127円14-18銭)と円高方向に振れている。前週末4日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、オムロン<6645.T>、ファナック<6954.T>などが、同4日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比230円安の2万5870円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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