<相場の読み筋>3月8日

2022/3/8 7:45

 7日の米国株式は、3日続落した。NYダウが前週末比797.42ドル安の3万2817.38ドル、ナスダック総合指数が同482.476ポイント安の1万2830.962ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が13億9479万株、ナスダック市場が59億858万株だった。

 欧米各国がロシア産原油の輸入停止を検討していると伝えられ、6日の時間外取引でNY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格が高騰。一時130ドル台に乗せる場面がみられた。7日の通常取引では上げ幅を縮小したが、インフレや消費への悪影響が警戒され、株価は売り優勢の展開となった。NYダウは終値ベースで21年3月31日(3万2981.55ドル)以来、約1年ぶりに3万2000ドル台に沈んだ。同指数の採用銘柄では、アメリカン・エキスプレス<AXP>やボーイング<BA>、ナイキ<NKE>などが、値下がり率の上位に入っている。

 8日の東京株式は、続落後も弱い展開か。きのう7日の日経平均株価は大幅に続落したことや、現地7日の欧米株式が下落した動きから、売り先行スタートが見込まれる。手がかり材料難のなか、心理的なフシ目の2万5000円割れも警戒される。売り一巡後は、買い戻しや短期的なリバウンド狙いの買いに下げ渋る場面も予想されるが、時間外取引での株価指数先物や、原油を始めとする商品先物の動きに影響を受ける展開となりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=115円台の前半(7日は115円01-03銭)、ユーロ・円が1ユーロ=125円台の前半(同125円02-06銭)と小動き。7日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天グループ<4755.T>、アドバンテスト<6857.T>、村田製<6981.T>などが、7日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比180円安の2万5030円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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