日経平均は396円高と大幅に6日続伸、1カ月ぶり2万7000円回復、主力大型株が堅調=22日後場

 22日後場の日経平均株価は前週末比396円68銭高の2万7224円11銭と大幅に6営業日続伸。2万7000円回復は2月18日以来、約1カ月ぶり。21日の米国株式は反落したものの、同日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値が、前週末18日の大阪取引所清算値比330円高の2万7060円だったことを受け、買いが先行した。円安進行も支えとなり、上げ幅を拡大し、一時2万7284円47銭(前週末比457円04銭高)まで上昇した。一巡後は利益確定売りや戻り売りに上値が重くなる場面もあったが、引けにかけては高値圏で推移した。なかで主力大型株が堅調だった。

 東証1部の出来高は15億3323万株、売買代金は3兆4261億円。騰落銘柄数は値上がり1144銘柄、値下がり954銘柄、変わらず83銘柄。

 市場からは「主力大型株が指数をけん引しているが、全面高には程遠い。日経平均2万7000円オーバーは出来高がたまっている価格帯であり、戻り売りが出やすい水準に入っている」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株も高い。三菱商<8058.T>、三井物産<8031.T>、住友商<8053.T>などの卸売株や、三菱UFJ<8306.T>、りそなHD<8308.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株も買われた。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も堅調。オリックス<8591.T>、JPX<8697.T>、クレセゾン<8253.T>などのその他金融株や、野村<8604.T>、SBI<8473.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株も値を上げた。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も引き締まった。

 半面、郵船<9101.T>、明治海<9115.T>などの海運株が軟調。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株もさえない。キッコーマン<2801.T>、山崎パン<2212.T>、日清食HD<2897.T>などの食料品株も売られ、LIXIL<5938.T>、リンナイ<5947.T>などの金属製品株も安い。

 個別では、東洋建設<1890.T>(監理)がストップ高配分となり、アグレ都市<3467.T>、ダイヤHD<6699.T>、洋エンジ<6330.T>、BEENOS<3328.T>などの上げも目立った。半面、IDOM<7599.T>、オイラ大地<3182.T>、ネクステージ<3186.T>、アゴーラHG<9704.T>、レノバ<9519.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、28業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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