<相場の読み筋>3月31日

2022/3/31 7:45

 30日の米国株式は、NYダウが前日比65.38ドル安の3万5228.81ドルと5日ぶりに反落、ナスダック総合指数が同177.361ポイント安の1万4442.275ポイントと3日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億3115万株、ナスダック市場が51億5099万株だった。前日29日に、ロシアとウクライナの停戦交渉の進展を期待し上昇していたが、合意への不透明感が台頭。また、週間の原油在庫統計で、原油在庫の減少が市場予想平均よりも大きかったことから、NY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格が3日ぶりに急反発したこともあり、利益確定売りが優勢となった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アプライド・マテリアルズ<AMAT>やエヌビディア<NVDA>、アドバンスド・マイクロ・デバイシズ<AMD>など下落し、同指数の重しとなった。

 31日の東京株式は、軟調な展開が続きそうだ。きのう30日に大幅反落した動きや、現地30日の米国株式が反落したこともあり、売り優勢のスタートとなりそう。200日移動平均線(30日時点で2万8261円)に抑えられる格好が続いたことや、3月配当権利落ち後の値動きが弱かったことから、戻りを売る姿勢が強まるとみられ、上値は重そう。為替相場は、ドル・円が1ドル=121円台の後半(30日は121円86-88銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=135円台の後半(同135円61-65銭)と円安方向に振れている。30日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、TDK<6762.T>、ファナック<6954.T>などが、30日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比240円安の2万7760円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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