<相場の読み筋>4月4日

2022/4/4 7:45

 前週末4月1日の米国株式は、3日ぶりに反発した。NYダウが前日比139.92ドル高の3万4818.27ドル、ナスダック総合指数が同40.981ポイント高の1万4261.500ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億9579万株、ナスダック市場が46億5947万株だった。注目された米3月雇用統計は、非農業分野の雇用者数が季節調整済みで前月比43万1000人増となり、市場予想平均の同49万人に届かなかった。一方、失業率は3.6%と市場予想平均の3.7%よりも良好で、2月の3.8%から改善した。おおむね堅調な雇用情勢にあると判断され、消費関連株が買われNYダウの上昇を支えた。同指数の採用銘柄では、ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>やビザ<V>、メルク<MRK>などが、値上がり率の上位に入っている。

 4日の東京株式は反発後、停滞商状となりそう。日経平均株価は前週末1日にかけて3日続落していた反動や、前週末1日の欧米株式が上昇した流れを受け、買い優勢のスタートとなりそう。ただ、買い手がかりに欠けることや、戻り待ちの売りも見込まれることから、買い一巡後は、上値が重くなる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=122円台の半ば(前週末1日は122円63-64銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=135円台の前半(同135円53-57銭)とやや円高方向にある。前週末1日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ローム<6963.T>、三住トラスト<8309.T>、ソフバンG<9984.T>などが、同1日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比135円高の2万7795円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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