日経平均は437円安と3日ぶり大幅反落、2週ぶり75日線割れ、売り一巡後の戻り限定=6日後場

 6日後場の日経平均株価は前日比437円68銭安の2万7350円30銭と3日ぶりに大幅反落。約2週間ぶりに75日移動平均線を割り込んだ。朝方は、米金融引き締めへの警戒感から5日の米国株式が下落した流れを受け、売りが先行した。いったん持ち直す場面もあったが、買いは続かず、再び軟化。株価指数先物売りを交えて下げ幅を拡大し、一時2万7214円61銭(前日比573円37銭安)まで下押した。売り一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定され、大引けにかけて2万7300円半ば近辺で停滞した。日本時間7日未明に公表される3月15、16日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録を見極めたいとの空気もあり、積極的な売買は手控えられた。

 東証プライムの出来高は11億7486万株、売買代金は2兆7911億円。騰落銘柄数は値上がり259銘柄、値下がり1545銘柄、変わらず35銘柄。

 市場からは「海外投資家は全体的に売り越しながら、買いオーダーもパラパラと入っている。米金融政策については織り込みが進んでいるとみられるが、まだ先行きを懸念する向きもいる。これといったプラス要因が見当たらず、決算シーズンまで動かない可能性もある」(外資系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が下落。SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も安い。ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>、TOYO<5105.T>などのゴム製品株や、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維製品株もさえない。日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、ダイキン<6367.T>、コマツ<6301.T>、ジェイテクト<6473.T>などの機械株も売られた。日産化<4021.T>、菱ガス化<4182.T>、三井化学<4183.T>などの化学株も軟調。

 半面、コスモエネH<5021.T>、出光興産<5019.T>、富士石油<5017.T>などの石油石炭製品株が上昇。

 個別では、ダイセキS<1712.T>、ダイセキ<9793.T>、薬王堂HD<7679.T>、デクセリアル<4980.T>、スギHD<7649.T>などの下げが目立った。半面、ピアラ<7044.T>が連日のストップ高となり、マーケットエンター<3135.T>、ぴあ<4337.T>、山田コンサル<4792.T>、トーセイ<8923.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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