日経平均は339円高と大幅続伸、米時間外での先物上昇や上海総合指数の反発が支え=14日前場

 14日前場の日経平均株価は、前日比339円01銭高の2万7182円50銭と大幅に続伸して取引を終えた。午前11時12分には、同357円40銭高の2万7200円89銭を付ける場面があった。朝方からきのうの強い動きが継続し、現地13日の米国株式が上昇したこともあり、買いが先行。株価指数先物に断続的な買いが入ったことをきっかけに上げ幅を拡大。時間外取引で米株価指数先物が堅調に推移し、中国・上海総合指数も反発していることが支えのようだ。為替市場では、ドル・円が1ドル=125円30銭台(13日は126円05-06銭)で、足元ではもみ合い。東証プライムの出来高は4億9315万株、売買代金は1兆1902億円。騰落銘柄数は値上がり1245銘柄、値下がり509銘柄、変わらず83銘柄だった。

 市場では「現地13日の3月PPI(生産者物価指数)を通過し、米長期金利が目先的にピークアウトした格好をみせて米株式が反発したことや、対ドルでの円安も一服感が出たもようで、過度な警戒感が後退したようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株も高い。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株も堅調。東電力HD<9501.T>、中部電力<9502.T>などの電気ガス株や、信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株も上げている。東証業種別指数は33業種のうち、29業種が上昇、4業種が下落した。

 個別では、大阪チタ<5726.T>、邦チタ<5727.T>、アダストリア<2685.T>、コシダカHD<2157.T>、三井松島HD<1518.T>などが上昇。半面、スノーピーク<7816.T>、TSIHD<3608.T>、ピアラ<7044.T>、ピックルス<2925.T>、ベクトル<6058.T>などは下落した。

提供:モーニングスター社

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