日経平均は109円高と3日ぶり反発、グロース株中心に上昇、買い一巡後は上値重い=26日後場

 26日後場の日経平均株価は前日比109円33銭高の2万6700円11銭と3営業日ぶりに反発。朝方は、米長期金利の低下を背景に25日の米国株式が上昇した流れを受け、買いが先行した。前日の大幅続落の反動も出た。いったん伸び悩む場面もあったが、先物買いを交えて切り返した。昼休みの時間帯に香港ハンセン指数や中国・上海総合指数が高く、支えとして意識され、後場前半には2万6808円99銭(前日比218円21銭高)まで上昇した。なかで、半導体関連株や、ソフバンG<9984.T>、エムスリー<2413.T>などのグロース(成長)株中心に値を上げ、指数高につながった。ただ、買い一巡後は引けにかけて上値が重くなった。

 東証プライムの出来高は10億3450万株、売買代金は2兆5854億円。騰落銘柄数は値上がり1105銘柄、値下がり659銘柄、変わらず74銘柄。

 市場からは「大幅続落後の戻りは力不足で、直近の『マド』(日経平均で22日安値2万6904円-週明け25日高値2万6764円)埋めも届かない。決算に大型連休、FOMC(米連邦公開市場委員会)を控え、積極的には動けない」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JR東日本<9020.T>、JR西日本<9021.T>、小田急<9007.T>などの陸運株が堅調。ブリヂス<5108.T>、TOYO<5105.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株も高い。ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>、トレンド<4704.T>などの情報通信株や、エムスリー<2413.T>、リクルートHD<6098.T>、楽天グループ<4755.T>などのサービス株も買われた。LIXIL<5938.T>、SUMCO<3436.T>などの金属製品株や、住友不<8830.T>、菱地所<8802.T>などの不動産株も値を上げた。ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株も引き締まり、山崎パン<2212.T>、アサヒ<2502.T>、キッコーマン<2801.T>などの食料品株も物色された。

 半面、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が軟調。住友鉱<5713.T>、DOWA<5714.T>、三井金<5706.T>などの非鉄金属株や、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株も安い。任天堂<7974.T>、ローランド<7944.T>などのその他製品株もさえず、T&DHD<8795.T>、第一生命HD<8750.T>などの保険株も売られた。

 個別では、インソース<6200.T>、マイネット<3928.T>、T&Gニーズ<4331.T>、ペプチドリーム<4587.T>、ギフティ<4449.T>などの上げが目立った。半面、キヤノン電子<7739.T>、中外薬<4519.T>、高純度化<4973.T>、ゲンキードラ<9267.T>、クスリアオキ<3549.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、17業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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