日経平均は313円安と大幅反落、終盤にかけ下げ渋る、米株先物高に中国株高が支えも戻り限定=27日後場

 27日後場の日経平均株価は前日比313円48銭安の2万6386円63銭と大幅反落。朝方は、中国の新型コロナウイルス感染拡大で世界景気の減速が懸念され、26日の米国株式が急落したことを受け、売り優勢で始まった。下げ幅を拡大し、前場前半には2万6051円04銭(前日比649円07銭安)まで下落する場面があった。一巡後は、先物買いを交えて持ち直した。時間外取引で米株価指数先物が高く、中国・上海総合指数の上げも支えとなり、後場終盤にかけて下げ渋り、一時2万6406円62銭(同293円49銭安)まで引き戻した。ただ、買いは続かず、戻りは限定された。

 東証プライムの出来高は16億5561万株、売買代金は3兆9994億円。騰落銘柄数は値上がり600銘柄、値下がり1198銘柄、変わらず40銘柄。

 市場からは「きょうの外国人オーダーはフラットで、銘柄入れ替え的な印象だ。ただ、きのうファンドの解約売りが出ており、改めて解約売りが出る可能性もあり、強気にはなれない」(外資系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、野村<8604.T>、大和証G<8601.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株や、JPX<8697.T>、オリックス<8591.T>、クレセゾン<8253.T>などのその他金融株が下落。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株や、浜ゴム<5101.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株も安い。近鉄エクス<9375.T>、三菱倉<9301.T>、住友倉<9303.T>などの倉庫運輸関連株もさえない。日産自<7201.T>、ホンダ<7267.T>、日野自<7205.T>などの輸送用機器株も売られた。AGC<5201.T>、東海カ<5301.T>、住友大阪<5232.T>などのガラス土石株や、オリンパス<7733.T>、テルモ<4543.T>などの精密株も値を下げた。

 半面、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が上昇。石油資源<1662.T>、INPEX<1605.T>などの鉱業株も堅調。東京海上<8766.T>などの保険株や、大阪ガス<9532.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株も高い。ソフトバンク<9434.T>、トレンド<4704.T>などの情報通信株も買われた。

 個別では、キッコーマン<2801.T>、シマノ<7309.T>、コア<2359.T>、トナミHD<9070.T>、信越ポリ<7970.T>などの下げが目立った。半面、山洋電気<6516.T>がストップ高となり、アマノ<6436.T>、マーケットエンター<3135.T>、東エレデバ<2760.T>、邦ガス<9533.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、26業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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