日経平均は461円高と大幅反発、値上がり銘柄数は1500超に=28日後場

 28日後場の日経平均株価は、前日比461円27銭高の2万6847円90銭と大幅反発して取引を終えた。きのう27日に、下げ渋る動きをみせていたことから、朝方から買いが先行。時間外取引で米株価指数が上昇したことから、堅調な展開となった。昼休みの時間帯に、日銀が金融政策決定会合での現状維持を決定したことを発表。日米の金利拡大が意識され、円安メリットが意識された輸出関連銘柄に物色の矛先が向かい、取引終了間際に、同490円32銭高の2万6876円95銭と、きょうの高値を付けた。為替市場では、ドル・円が一時1ドル=130円20銭近辺(27日は127円98銭-128円00銭)まで、円安・ドル高が進んだ。東証プライムの出来高は13億8363万株、売買代金は3兆4114億円。騰落銘柄数は値上がり1503銘柄、値下がり295銘柄、変わらず40銘柄だった。

 市場では、「22年3月期決算の発表が本格化した。一部企業で23年3月期の慎重な業績見通しが明らかとなったが、総じて堅調な業績見通しが多く指数を支えそうだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、AGC<5201.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株も高い。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、オリックス<8591.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株も堅調。三井物産<8031.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株や、信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株も上げた。東証業種別指数は33業種のうち、30業種が上昇、3業種が下落した。

 個別では、フューチャー<4722.T>、フタバ<7241.T>、日ガス<8174.T>、北國FHD<7381.T>、太平洋工<7250.T>などが上昇。半面、ZOZO<3092.T>、ピーシーエー<9629.T>、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、SBテクノ<4726.T>、サインポスト<3996.T>などは下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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