日経平均は46円安と反落、下げ渋る動きも戻りは限定的=2日前場

 2日前場の日経平均株価は、前日比46円31銭安の2万7411円58銭と反落して取引を終えた。朝方から売りが先行し、午前9時32分には、同206円65銭安の2万7251円24銭を付ける場面があった。売り一巡後は、下落していた時間外取引での米株価指数先物が上昇に転じたことを支えに、下げ渋る動きとなった。ただ、積極的に買いを入れる動きは限られているもようで、戻りは限定的なものに留まったようだ。為替市場では、ドル・円が1ドル=130円前後(1日は129円39-41銭)で、もみ合い。東証プライムの出来高は5億7715万株、売買代金は1兆3795億円。騰落銘柄数は値上がり545銘柄、値下がり1232銘柄、変わらず59銘柄だった。

 市場では「日本時間の午後9時すぎに発表される米5月ADP雇用統計や、3日の米5月雇用統計を控え、積極的には動きづらく、模様眺めの姿勢が強まりそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株が下落。テルモ<4543.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株も安い。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株や、ヤマハ<7951.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株も軟調。NTT<9432.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株や、王子HD<3861.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙株も下げた。東証業種別指数は全33業種のうち、26業種が下落、7業種が上昇した。

 個別では、シグマクシス<6088.T>、MSOL<7033.T>、伊藤園<2593.T>、ピアラ<7044.T>、ラクスル<4384.T>などが下落。半面、Wスコープ<6619.T>、大阪チタ<5726.T>、関西ペイント<4613.T>、東名<4439.T>、内田洋行<8057.T>などが上昇した。

提供:モーニングスター社

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