日経平均は44円高と5日続伸、買い一巡後は不安定な値動きとなる場面も=9日前場

 9日前場の日経平均株価は、前日比44円16銭高の2万8278円45銭と5日続伸して取引を終えた。朝方は売りが先行したものの、時間外取引で米株価指数先物が上昇していたことや押し目買いで、午前9時24分には、同88円09銭高の2万8322円38銭を付けた。買いが一巡した後、小幅高でのもみ合いが続いていたが、上昇していた時間外取引での米株価指数先物が下げに転じたことから上げ幅を縮小し、再度、下げ転換する場面がみられるなど、不安定な値動きとなった。為替市場では、ドル・円が1ドル=134円30銭前後(8日は133円57-59銭)で、足元ではもみ合い。東証プライムの出来高は6億2079万株、売買代金は1兆5370億円。騰落銘柄数は値上がり910銘柄、値下がり840銘柄、変わらず86銘柄だった。

 市場では「日経平均株価は足元でやや上値が重いが、200日移動平均線や心理的なフシ目の2万8000円を上抜けたことで、地合いは好転したとみられる」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株が上昇。帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も高い。武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株も堅調。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も上げた。東証業種別指数は全33業種のうち、21業種が上昇、12業種が下落した。

 個別では、IRJHD<6035.T>、SREHD<2980.T>、トレファク<3093.T>、BEENOS<3328.T>、サンデン<6444.T>などが上昇。半面、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>、シャープ<6753.T>、ジャムコ<7408.T>などが下落した。

提供:モーニングスター社

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