<米国株情報>中国ニーオ、第1四半期は売上高・EPSとも市場予想より改善も粗利率悪化を嫌気か

株式

2022/6/10 10:25

 中国電気自動車(EV)大手ニーオのADR(米国預託証券)は9日、前日比7.65%安の18.82ドルと4営業日ぶりに急反落した。9日寄り付き前に発表した22年12月期第1四半期(1-3月)の決算は市場予想を上回ったものの、利益率の悪化が嫌気されたようだ。

 第1四半期の売上高は前年同期比24%増の99億1060万人民元、国内のデルタ株感染拡大の逆風が吹く中、最終赤字は18億2500万人民元(前年同期は48億7500万人民元の赤字)に縮小。調整後の希薄化後1株当たり損失(EPS)は0.79人民元(同0.23人民元)に拡大したものの、市場予想よりも小幅な悪化にとどまった。

 ただ、粗利益率は14.6%と、前年同期の19.5%や前四半期(21年10-12月)の17.2%を大きく下回った。同社では、「生産車種の構成変更による車両価格の低下や設備投資の増大、充電池生産コストの増加が影響した」としている。

 第2四半期(4-6月)については、売上高を前年同期比10.6-19.4%増の93億4000万-100億8800万人民元(14億7300万-15億9100万ドル)と予想している。また、第1四半期の納車台数は前年同期比28.5%増の2万5768台だったが、第2四半期は同5.0-14.2%増の2万3000-2万5000台を見込んだ。

 第2四半期はコロナ感染拡大防止のためのロックダウン(都市封鎖)の影響を受けたものの、同社は生産台数が徐々に回復しているとしており、今後の見通しについて、「需要は強く、コロナ関連の規制解除により6月から納車台数の回復ペースは加速する」としている。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ