日経平均は836円安と大幅続落、2週ぶり2万7000円割れ、米株先物安も重しで下げ幅拡大=13日後場

 13日後場の日経平均株価は前週末比836円85銭安の2万6987円44銭と大幅続落。2万7000円割れは5月27日(終値は2万6781円68銭)以来約2週間ぶり。前週末発表の米5月CPI(消費者物価指数)が市場予想を上回り、インフレ加速への懸念から、同日の米国株式が大幅に下落した流れを受け、朝方はリスク回避の売りが先行した。時間外取引での米株価指数先物安も重しとして意識され、先物売りを交えて一段安となり、後場中盤には2万6948円22銭(前週末比876円07銭安)まで下押した。その後の戻りは鈍く、引けにかけて安値圏で推移した。

 東証プライムの出来高は12億1859万株、売買代金は2兆8954億円。騰落銘柄数は値上がり332銘柄、値下がり1457銘柄、変わらず49銘柄。

 市場からは「一段の米利上げを織り込みにいっている最中で、とりあえずFOMC(米連邦公開市場委員会、14-15日開催)を通過するまでは不安定さを引きずる。日経平均は25日線を割り込んできたが、その下にある75日線を維持できるかが注目される」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ダイキン<6367.T>、クボタ<6326.T>、荏原<6361.T>などの機械株が下落。東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、ファナック<6954.T>などの電機株や、日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も売られた。エムスリー<2413.T>、楽天グループ<4755.T>、リクルートHD<6098.T>などのサービス株も安い。住友鉱<5713.T>、DOWA<5714.T>、住友電工<5802.T>などの非鉄金属株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株も軟調。丸紅<8002.T>、三井物産<8031.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、大平金<5541.T>などの鉄鋼株も値を下げた。INPEX<1605.T>、三井松島HD<1518.T>などの鉱業株もさえない。

 半面、関西電力<9503.T>、九州電力<9508.T>、東北電力<9506.T>などの電気ガス株が堅調。日水<1332.T>、サカタのタネ<1377.T>などの水産農林も引き締まり、東洋水産<2875.T>、ヤクルト<2267.T>、明治HD<2269.T>などの食料品株も買われた。ANA<9202.T>などの空運株もしっかりとなり、T&DHD<8795.T>、かんぽ生命<7181.T>などの保険株も値を上げた。

 個別では、ラクスル<4384.T>がストップ安となり、三井ハイ<6966.T>、フリービット<3843.T>、ポールHD<3657.T>、インフォMT<2492.T>などの下げも目立った。半面、トーホー<8142.T>、gumi<3903.T>、ラクーンHD<3031.T>、トビラS<4441.T>、鳥貴族HD<3193.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、28業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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