日経平均は468円安と大幅反落、5週ぶり2万6000円割れ、売り一巡後の戻り限定=17日後場

 17日後場の日経平均株価は前日比468円20銭安の2万5963円00銭と大幅反落。2万6000円割れは5月12日(終値2万5748円72銭)以来約5週間ぶり。朝方は、リスク回避の売りが先行した。主要中銀の金融引き締めが続き、世界景気の悪化懸念から16日の欧米株式が下落した流れを受け、前場早々に2万5720円80銭(前日比710円40銭安)まで下落した。一巡後は下げ渋った。日銀は17日の決定会合で大規模な金融緩和策の現状維持を決定し、支えとなった。時間外取引での米株価指数先物の上昇もあって後場終盤には2万6072円35銭(同358円85銭安)まで引き戻した。ただ、戻りは限定され、引けにかけては上値の重い動きとなった。

 東証プライムの出来高は18億6965万株、売買代金は4兆2721億円。騰落銘柄数は値上がり351銘柄、値下がり1447銘柄、変わらず40銘柄。

 業種別では、HOYA<7741.T>、ニコン<7731.T>、シチズン時計<7762.T>などの精密株や、トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株が下落。SUMCO<3436.T>、ニッパツ<5991.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株も安く、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、東海カーボン<5301.T>、太平洋セメ<5233.T>、ガイシ<5333.T>などのガラス土石株も軟調。コマツ<6301.T>、クボタ<6326.T>、ジェイテクト<6473.T>などの機械株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も売られた。住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も値を下げた。

 半面、山パン<2212.T>、サッポロHD<2501.T>、明治HD<2269.T>などの食料品株が堅調。東ガス<9531.T>、大阪ガス<9532.T>、北陸電力<9505.T>などの電気ガス株や、京王<9008.T>、近鉄GHD<9041.T>、小田急<9007.T>などの陸運株も買われた。東レ<3402.T>、デサント<8114.T>などの繊維製品株や、イオン<8267.T>、パンパシI<7532.T>、マツキヨココ<3088.T>などの小売株も高い。

 個別では、MSOL<7033.T>、マーケットエンター<3135.T>、メイコー<6787.T>、LITALI<7366.T>、ミルボン<4919.T>などの下げが目立った。半面、Wスコープ<6619.T>、バリューHR<6078.T>、JDI<6740.T>、アルフレッサ<2784.T>、日本通信<9424.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、27業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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