今晩のNY株の読み筋=パウエルFRB議長の講演に注目

株式

2022/6/17 17:15

 17日の米国株式市場は、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演が材料視される可能性がある。

 16日は前日のFOMC(米連邦公開市場委員会)での0.75ポイント利上げに続き、スイス国立銀行が0.50ポイントの利上げに踏み切り、BOE(イングランド銀行)が5会合連続で利上げを決定したことで世界的な金融引き締めへの警戒感が広がり、米国株式市場では主要3指数が揃って大幅反落した。

 きょう17日は、経済指標の発表は5月鉱工業生産くらいのもので、米企業決算はなく、買い材料に乏しい。こうした中では、パウエル議長の講演に注目が集まることになろう。ただ、15日のFOMC後に会見を行ったばかりであり、週明け22日には米上院銀行委員会での証言が控えている。重要イベントに挟まれた中での本日の講演であり、基本的にはFOMCでのスタンスを追認するものになるとみられる。パウエル議長のスタンスに変化がなかった場合、材料出尽くしと受け止められるか、9月の0.75ポイント連続利上げの確度が高まったとみられるのか、受け止め方次第で、軟調地合いが一服するか、一段安となるかが決まりそうだ。

<主な米経済指標・イベント>

パウエルFRB議長が講演

5月鉱工業生産

(日付は現地時間)

◎投資関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。

提供:モーニングスター社

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