<新興国eye>前週のインド株、海外株高や各国中銀の利上げ加速懸念後退で続伸=BRICs市況

新興国

2022/7/4 9:31

 前週(6月27日-7月1日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の1日終値は前日比0.21%安の5万2907.93、週間ベースでは6月24日終値比0.34%高となり、続伸した。

 週明け27日は上昇し、翌28日まで4営業日続伸。

 27日は、海外株高を好感し、インド市場でも買いが優勢となった。各国中銀の利上げ加速で世界経済の成長が鈍化する懸念が強まり、今後、各国の利上げペースが後退するとの見方が背景。また、国内の規制緩和策の発表を控え、関連セクターが買われた。28日は、前日までの連日高を受けて上げが一服したが、政府による景気対策期待が相場を支えた。

 29日は小反落し、7月1日まで3営業日続落した。

 29日は、通貨ルピーが対ドルで過去最安値を付けたことが嫌気され、売りが強まった。経常赤字の拡大懸念がルピー安の要因。GST(物品・サービス税)増税も懸念材料となった。30日は欧米市場が下落したことが嫌気されたことや、7月からのGST増税でインフレが加速するとの懸念で売りが優勢となった。

 週末1日は原油高を受けて世界最大の製油所を運用する複合企業大手リライアンス・インダストリーズが下落し、下げを主導したほか、政府が石油精製会社へのウィンドフォール・タックス(臨時利得税)を検討していることが嫌気され、売りが優勢となった。

 今週(4-8日)のインド市場は、ウクライナ情勢や西側諸国による対ロ制裁、原油価格の動向、世界経済、特に米・中・欧の景気動向や金融政策、米中関係、インド国内の景気動向、主要企業ニュースなどが注目される。主な経済指標の発表予定は5日の6月日経インド非製造業PMI(購買担当者景気指数)など。

<関連銘柄>

 上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、

 インドベア<2047.T>、iSエマジン<1582.T>

提供:モーニングスター社

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