日経平均は122円高と6日続伸し高値引け、日銀の大規模緩和維持決定で先物買い先行=21日後場

 21日後場の日経平均株価は前日比122円74銭高の2万7803円00銭と6営業日続伸し、高値で引けた。後場は、再び上昇した。昼休みの時間帯に、日銀は金融政策決定会合(20-21日開催)で大規模な金融緩和政策の維持を決定、日経平均先物がプラス浮上した流れを受け、主力株に買いを誘った。その後も先物に断続的な買いが入り、大引けにかけて徐々に上げ幅を広げた。

 朝方は、きのう5連騰(日経平均で合計1340円強上昇)したことで、利益確定売りが先行していた。前日の米国株高もあって、いったん上げに転じたが、買いは続かず、再び軟化し、午前10時30分には2万7549円56銭(前日比130円70銭安)まで値を下げる場面があった。

 東証プライムの出来高は9億7053万株、売買代金は2兆5079億円。騰落銘柄数は値上がり1312銘柄、値下がり441銘柄、変わらず85銘柄。

 業種別では、サカタのタネ<1377.T>、日水<1332.T>などの水産農林株が堅調。商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株も高い。ニコン<7731.T>、HOYA<7741.T>、テルモ<4543.T>などの精密株も買われ、レンゴー<3941.T>、王子HD<3861.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙株も引き締まった。SUMCO<3436.T>、三益半導<8155.T>などの金属製品株や、KDDI<9433.T>、NTTデータ<9613.T>、トレンド<4704.T>などの情報通信株も値を上げた。東レ<3402.T>、ゴールドウイン<8111.T>などの繊維製品株もしっかり。

 半面、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株が下落。東電力HD<9501.T>、関西電力<9503.T>、東北電力<9506.T>などの電気ガス株も軟調。ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株もさえない。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株も売られ、ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株も安い。

 個別では、オーバル<7727.T>がストップ高となり、サーバーW<4434.T>、インフォMT<2492.T>、フィックスターズ<3687.T>、Gunosy<6047.T>などの上げが目立った。半面、塩野義薬<4507.T>、ベイカレント<6532.T>、ヤマエGHD<7130.T>、北の達人<2930.T>、邦チタ<5727.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、19業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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