<相場の読み筋>7月28日

2022/7/28 7:45

 27日の米国株式は、NYダウが前日比436.05ドル高の3万2197.59ドルと反発、ナスダック総合指数が同469.848ポイント高の1万2032.423ポイントと4日ぶりに反発して取引を終了した。出来高概算は、ニューヨーク市場が8億9156万株、ナスダック市場が44億1759万株だった。注目されたFOMC(米連邦公開市場委員会)では、市場予想通り0.75%の利上げを決めた。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は記者会見で、「利上げのペースはデータや経済見通し次第」との考えを示した。次回以降の大幅な利上げへの警戒感が後退し、買いが優勢の展開となった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数の上昇率は4.0%を超え、5月13日の3.8%を上回り今年最大となった。ペイパルやアルファベット(グーグルの持株会社)、エヌビディアなどが買われた。

 28日の東京株式は、続伸後も堅調な展開か。きのう27日の日経平均株価は底堅い動きから3日ぶりに反発。現地27日の米国株式市場では、FOMCの利上げ通過やパウエルFRB議長の記者会見を受け大幅に上昇したこともあり、買い先行スタートとなろう。手がかり材料には欠けるものの、好業績銘柄を中心に物色され、心理的なフシ目となる2万8000円を超える場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=136円台の半ば(27日は136円97-99銭)とやや円高に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=139円台の前半(同138円88-92銭)と円安方向にある。27日のADR(米国預託証券)は円換算値で、信越化<4063.T>、ZHD<4689.T>、楽天グループ<4755.T>などが、27日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比260円高の2万8020円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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