<相場の読み筋>7月29日

2022/7/29 7:45

 28日の米国株式は、続伸した。NYダウが前日比332.04ドル高の3万2529.63ドル、ナスダック総合指数が同130.170ポイント高の1万2162.593ポイントで取引を終了した。出来高概算は、ニューヨーク市場が8億9081万株、ナスダック市場が47億2691万株だった。朝方発表された米4-6月GDP(国内総生産)速報値は、年率換算で0.9%減で、市場予想平均の0.5%プラスを下回った。2四半期連続でマイナスとなり、景気の悪化が警戒され、NYダウは一時、210ドルを超える下げをみせる場面もあった。売り一巡後は、利上げペースが緩やかになるとの見方が台頭。上昇に転じるなど、荒い値動きとなった。NYダウ採用銘柄では、ナイキやハネウエル、マイクロソフトなどが、値上がり率の上位に入っている。

 29日の東京株式は、もみ合い商状が続きそうだ。きのう28日の日経平均株価は、下げ渋る動きをみせ続伸。現地28日の米国株式が続伸したこともあり、堅調なスタートが見込まれる。決算発表が本格化し、個別株物色が中心になるとみられ「森(指数)よりも木(個別)」の動きが強まりそう。ただ、為替相場は、ドル・円が1ドル=134円台の前半(28日は135円57-59銭)、ユーロ・円が1ユーロ=136円台の後半(同138円43-47銭)と、大幅に円高方向に振れており、輸出関連銘柄には重しとなりそう。また、週末と月末が重なることから、取引終了近くの時間帯には、ポジション調整の売りに注意したい。

 28日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、楽天グループ<4755.T>、アドバンテスト<6857.T>、オリンパス<7733.T>などが、28日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比40円高の2万7850円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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