<相場の読み筋>8月1日

2022/8/1 7:45

 前週末7月29日の米国株式は、3日続伸した。NYダウが前日比315.50ドル高の3万2845.13ドル、ナスダック総合指数が同228.095ポイント高の1万2390.688ポイントで取引を終了した。出来高概算は、ニューヨーク市場が12億6129万株、ナスダック市場が46億9991万株だった。7月28日の通常取引終了後に発表した4-6月期決算が市場予想平均を上回ったアップルが買われたほか、4-6月期決算で売上高が市場予想平均を超えたアマゾン・ドットコムが急伸した。業績悪化への過度な警戒感が後退し、買いが優勢となった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アマゾン・ドットコムのほか、テスラやアドバンスド・マイクロ・デバイシズなども買われた。

 8月1日の東京株式は反発後、上値の重い展開か。日経平均株価は前週末7月29日、底堅い動きとなっていたことや、現地7月29日の欧米株式が上昇したこともあり、買い先行スタートが見込まれる。ただ、直近で心理的なフシ目の2万8000円前後では、戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好が続いていることもあり、停滞商状となる場面も想定される。一方で、決算発表が本格化していることから、好業績銘柄への個別株物色が中心になりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=133円台の前半(前週末7月29日は132円77-79銭)、ユーロ・円が1ユーロ=136円台の前半(同135円88-92銭)と円安方向に振れている。

 前週末7月29日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、コマツ<6301.T>、トヨタ<7203.T>、三住トラスト<8309.T>などが、同29日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比225円高の2万7975円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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