<今日の仮想通貨市況>米中対立激化懸念で売り先行も、買い戻し入る展開に

仮想通貨

2022/8/3 9:43

 3日午前9時30分現在の暗号資産(仮想通貨)は、ビットコイン(BTC)が1BTC=306万3124円(過去24時間比0.24%高)、イーサリアム(ETH)が1ETH=21万6076円(同0.30%高)、XRP(XRP)が1XRP=49.5円(同0.82%安)などとなっている。

 2日、ペロシ米下院議長が台湾を訪問すると報じられたことから米中対立激化への警戒感が広がり、主要暗号資産から資金をドルや円など法定通貨に換金する動きが一時強まった。その後、中国側は台湾周辺で軍事演習を開始したが、中国は米国を威嚇しても衝突には至らないとの見方が出たこともあり、過度なリスクオフムードが後退すると、主要暗号資産に買い戻しが入る展開になった。

 また、2日はデイリー米サンフランシスコ連銀総裁をはじめ複数のFBR(米連邦準備制度理事会)高官がインフレへの警戒感を改めて強調したことを受け、米利上げペース減速観測が後退。米長期金利が上昇しドル強含みの展開となったことで、ドルと等価交換性を持つテザー(USDT)などステーブルコインの買いも目立っている。

 このほか、上場企業としては世界最大のビットコイン保有量を有するとされる米マイクロストラテジーは、マイケル・セイラーCEO(最高経営責任者)が会長に退き、新CEOにフォン・ル社長が就くと発表した。セイラー氏は「会長とCEOを分業化することで、ビットコインの買収・保有とエンタープライズ分析ソフトウエア事業の成長という2つの企業戦略をよりよく追求できる」としている。

(イメージ写真提供:123RF)

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