<相場の読み筋>9月2日

2022/9/2 7:45

 1日の米国株式は、NYダウが前日比145.99ドル高の3万1656.42ドルと5日ぶりに反発、ナスダック総合指数は同31.077ポイント安の1万1785.126ポイントと5日続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億680万株、ナスダック市場が47億8654万株だった。週間の新規失業保険申請件数が、季節調整済みで23万2000件となり、市場予想平均の24万8000件よりも少なかった。ただ、同保険の申請件数が少ないことは、労働需給がひっ迫していると受け取られ、売りが優勢となる場面もみられた。売り一巡後は、2日の米8月雇用統計の発表を控え、買い戻す動きがみられ、上昇に転じた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、エヌビディアやアドバンスド・マイクロ・デバイシズ、アプライド・マテリアルズなどが下落した。

 2日の東京株式は反発後、上値は重そう。日経平均株価は、大幅に続落した反動から、朝方は買いが先行するとみられる。ただ、現地2日に米8月雇用統計の発表を控えることから、積極的な売買は限られそうで、戻りは限定的となることも想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=140円台の前半(1日は139円28-29銭)と円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=139円台の半ば(同139円69-73銭)と小動き。対ドルで140円台に乗せたことを受け、輸出関連銘柄に物色の矛先が向かう場面もありそう。1日のADR(米国預託証券)は円換算値で、パナソニック<6752.T>、ローム<6963.T>、オリンパス<7733.T>などが、1日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、1日の大阪取引所清算値比155円高の2万7785円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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