日経平均は634円高と大幅反発、値上がり銘柄数は1700超に=8日後場

 8日後場の日経平均株価は、前日比634円98銭高の2万8065円28銭と大幅に反発して取引を終えた。終値ベースで2万8000円台となるのは、8月31日以来、約1週間ぶり。前場からの堅調な値動きが継続。時間外取引で米株価指数先物がしっかりしていたこともあり、午後2時39分には、同653円49銭高の2万8083円79銭を付ける場面があった。外国為替市場では、ドル・円は1ドル=143円70銭台(7日は1ドル=143円89-91銭)と、やや円高方向に振れたが、影響は限られた。東証プライムの出来高は12億765万株、売買代金は2兆9818億円。騰落銘柄数は値上がり1703銘柄、値下がり103銘柄、変わらず31銘柄だった。

 市場では「世界経済の先行き不透明感から長期資金が入りづらいなか、短期資金に振り回される展開が続く可能性がある」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が上昇。武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株も高い。信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株や、コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株も堅調。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維製品株も上げた。東証業種別指数は全33業種のうち、32業種が上昇、鉱業の1業種が下落した。

 個別では、国際紙パ商<9274.T>、アイル<3854.T>、KLab<3656.T>、ブラス<2424.T>、ジャムコ<7408.T>などが上昇。半面、JDI<6740.T>、アイモバイル<6535.T>、コーア商事H<9273.T>、ビューティガレージ<3180.T>、パーク24<4666.T>などが下落している。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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