日経平均は161円安と5日ぶり反落、米株安で売り先行、一巡後は下げ幅を縮小=7日前場

 7日前場の日経平均株価は前日比161円54銭安の2万7149円76銭と5日ぶりに反落。朝方は、売りが先行した。米長期金利の上昇を背景に6日の米国株式市場で主要3指数が下落したことを受け、寄り付き後まもなく2万6921円90銭(前日比389円40銭安)まで下落した。一巡後は先物買いを交えて下げ幅縮小の流れとなり、前場終盤に2万7198円91銭(同112円39銭安)まで引き戻した。時間外取引で米株価指数先物が底堅く、支えとして意識された面もある。ただ、前引けにかけてはやや上値が重くなった。

 東証プライムの出来高は5億3999万株、売買代金は1兆3646億円。騰落銘柄数は値上がり601銘柄、値下がり1140銘柄、変わらず95銘柄。

 市場からは「朝方に売りが一巡した後は値戻しが進んでいる。米9月雇用統計に3連休を控え、国内勢が動きづらいなか、短期上昇波動をにらみCTA(商品投資顧問業者)が仕込みに動いているという話が出ている。テクニカル・オンリーのような感じで、視界に入れた複数の上値抵抗線を払拭すれば、上げに弾みが付く可能性もある」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>、SOMPOH<8630.T>などの保険株が軟調。ダイキン<6367.T>、三菱重工<7011.T>、IHI<7013.T>などの機械株や、関西電<9503.T>、東北電<9506.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気ガス株も売られた。住友鉱<5713.T>、大阪チタ<5726.T>、邦チタ<5727.T>などの非鉄金属株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙株も安い。郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、日本製鉄<5401.T>、大平金<5541.T>、大同特鋼<5471.T>などの鉄鋼株も値を下げた。

 半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が堅調。JR東海<9022.T>、JR東日本<9020.T>、JR西日本<9021.T>などの陸運株も高い。

 個別では、C&R社<4763.T>、ディスコ<6146.T>、オンワードH<8016.T>、ブロードリーフ<3673.T>などの下げが目立った。半面、エノモト<6928.T>、乃村工芸<9716.T>、カナミックN<3939.T>、Wスコープ<6619.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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