【香港IPO】心疾患医療機器開発の寧波健世科技、初値は公開価格を1.12%上回る28香港ドル

サーチナ

中国株

2022/10/11 9:18

 医療機器メーカーの寧波健世科技(09877/香港)が10月10日、香港証券取引所に新規上場した。公募価格27.80香港ドルに対し、初値は1.12%高い28.00ドルだった。終値は同1.62%高の28.25ドルだった。

 同社は2011年設立の医療機器メーカー。特に心疾患に特化した医療機器開発を行っており、三尖弁、二尖弁、大動脈弁の狭窄症や心不全治療機器が主力商品だ。現在開発中で23年の認可を目指すLux−Valveは、開発に成功すれば世界で初めて商業化を実現した経カテーテル三尖弁置換システム製品となる見込み。一方、これまでに商業化を実現し発売開始した自社製品はなく、開発が不調に終われば長期間利益が出ないリスクを抱えている。

 21年12月期の売上高は891万人民元(前期比約2.9倍)、純損益は5億67万元の赤字(同67.07%の赤字増)。22年1〜6月期の売上高は3834万元(前年同期比約7.02倍)、純損益は7352万元の赤字(同80.05%の赤字減)。

 新規上場に伴い調達予定の約1億5400万香港ドル(約29億円)は、約65%をLux−Valveなど主力製品の研究開発、生産、商品化費用に、約25%をその他の製品研究開発費用に、約10%を運転資金に用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ