日経平均は853円高と5日ぶり大幅反発、買い戻し主導で1週間ぶり2万7000円回復=14日後場

 14日後場の日経平均株価は前日比853円34銭高の2万7090円76銭と5営業日ぶりに大幅反発。全面高となり、7日(終値2万7116円11銭)以来1週間ぶりに2万7000円を回復した。13日の米国株式は、市場予想を上回る米9月CPI(消費者物価指数)を受けて急落して始まったが、その後一転して急上昇した流れを好感した。直近4連敗の反動もあり、買い戻し主導で上げ幅を拡大し、後場早々には2万7180円16銭(前日比942円74銭高)まで上伸した。円安基調とともに、時間外取引での米株価指数先物高やアジア株高も相場を後押しした。一巡後は上値が重くなったが、下値も堅かった。

 なお、この日算出の日経平均先物ミニ・オプション10月限SQ(特別清算指数)値は2万6666円31銭。東証プライムの出来高は13億1931万株、売買代金は3兆2061億円。騰落銘柄数は値上がり1751銘柄、値下がり61銘柄、変わらず25銘柄。

 市場からは「ショートカバー(買い戻し)が主体だ。米9月CPIへの警戒があっただけにイベント通過で目先的なアク抜け感が出たようだ。もっとも、日経平均2万7000円回復後にさらに上を買っていくにはそれなりの支援材料が必要だろう」(準大手証券)との声が聞かれた。

 東証業種別株価指数は全33業種が値上がり。業種別では、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>、ニコン<7731.T>などの精密株が上昇。第一三共<4568.T>、エーザイ<4523.T>、アステラス薬<4503.T>などの医薬品株や、JPX<8697.T>、オリックス<8591.T>、三菱HCキャ<8593.T>などのその他金融株も堅調。伊藤忠<8001.T>、丸紅<8002.T>、三井物産<8031.T>などの卸売株も高く、東エレク<8035.T>、TDK<6762.T>、ソニーG<6758.T>などの電機株も買われた。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株や、T&DHD<8795.T>、第一生命HD<8750.T>、かんぽ生命<7181.T>などの保険株も値を上げた。

 個別では、グッドコムA<3475.T>、メディアドゥ<3678.T>、いちご<2337.T>、gumi<3903.T>などの上げが目立った。半面、大黒天<2791.T>がストップ安となり、ビーウィズ<9216.T>、SFOODS<2292.T>、ホギメディ<3593.T>などの下げも目立った。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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