中国海洋石油、22年1〜9月期の純利益は前年同期から倍増の1078億〜1098億元に
中国海洋石油(00883/香港、600938/上海)が10月16日、2022年1〜9月期の業績予測を発表し、純利益が前年同期比で倍増する見通しを示した。
同社は1999年設立の国有企業で、2001年2月に米ニューヨーク証券取引所と香港証券取引所に上場した。21年10月にニューヨークで上場廃止となる一方、22年4月には上海メインボードで重複上場を果たした。中国最大の海上原油・天然ガス生産業者で、原油、天然ガスの探査、採掘、生産、販売を主業務としている。21年の生産量は原油換算で5億7290万バレル。
中国国内では渤海の油田を中心に南シナ海東部、西部、東シナ海に油田を持つ。海外ではインドネシア、イラク、アラブ首長国連邦の油田、オーストラリアの天然ガス、米国のシェールガス、カナダのオイルサンド、英国の北海油田などの権益を持っている。またロシアでは、ギダン半島の液化天然ガス生産ラインを3本建設中で、23〜25年に生産を開始する予定だ。
業績予測によれば、22年1〜9月期の親会社株主に帰属する純利益は1078億〜1098億人民元で、前年同時期の純利益528億3700万元の2.04〜2.08倍となる見込みだ。また、非経常損益を差し引いた親会社株主に帰属する純利益も1063億〜1083億元で、前年同期比2.06〜2.10倍に達するものとみられる。
前年同時期に比べて純利益が倍増した要因について同社は、原油価格が高騰する中で石油、天然ガスの探査、開発を引き続き強化し埋蔵量と生産量を拡大、1〜9月期で過去最高の生産量を記録したこと、コスト面で競争力がさらに高まり、収益性が前年同時期より向上したことを挙げている。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)
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