<相場の読み筋>10月24日

2022/10/24 7:45

 前週末21日の米国株式は、3日ぶりに反発した。NYダウが前日比748.97ドル高の3万1082.56ドル、ナスダック総合指数が同244.872ポイント高の1万859.716ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が12億1989万株、ナスダック市場が47億1430万株だった。米ウォール・ストリート・ジャーナルは21日、FRB(米連邦準備制度理事会)が11月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、12月の会合での利上げ幅の縮小を協議すると報じた。報道を受け、米10年物国債の利回りが4.3%台から4.2%台に低下(価格は上昇)。大幅な利上げ継続への警戒感が後退、幅広い銘柄に見直し買いが入った。NYダウ採用銘柄では、キャタピラーやJPモルガン、ゴールドマン・サックスなどが、値上がり率の上位に入っている。

 24日の東京株式は反発後、上値が重い展開か。前週末にかけて続落していた反動や、現地21日の米国株式が3日ぶりに反発したこともあり、買い先行スタートとなりそう。買い一巡後は、戻り待ちの売りが警戒されるなか、買い手がかり材料に乏しいことから、模様眺めムードが広がる場面も想定される。前週末、政府・日銀が円買い・ドル売りの介入を行ったとされる為替市場では、ドル・円が1ドル=148円台の半ば(前週末21日は150円47-49銭)、ユーロ・円が1ユーロ=146円台の後半(同147円27-31銭)と円高方向にある。前週末21日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、TDK<6762.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、同21日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同21日の大阪取引所清算値比210円高の2万7110円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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