<新興国eye>前週のインド株、ディワリ祭前の消費拡大期待や追加景気支援を受け反発=BRICs市況
2022/10/24 9:12
前週(17-21日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の21日終値は前日比0.18%高の5万9307.15、週間ベースでは14日終値比2.39%高と、反発した。
週明け17日は指数が上昇。20日まで5営業日続伸した。
週前半は、政府が3500億ルピーの製造業向け景気支援策を検討しているとの一部報道を受け、買いが優勢となった。その後は米株市場やアジア市場が堅調となり、インド市場でも買いが広がった。インド準備銀行(中銀)がインフレ率は9月の前年比7.41%上昇でピークに達したとの見通しを示したことを受け、追加利上げ懸念が後退したことも地合いを強めた。
週後半は、国内最大の祭典「ディワリ祭」を翌週に控え、消費需要の拡大期待で小売り関連銘柄が物色された。その後は、政府が中小企業の法人税を3年間免除することを決めたことや、外国人投資家が買い越しに転じたことが好感され、買いが優勢となった。
週末21日は6営業日続伸。アクシス銀行の四半期決算が好調となり、一時、7%超急騰。上げを主導した。引き続き、外国人投資家の買い越しが支援材料となった。ただ、ロシアのプーチン大統領が一方的に併合したウクライナ南部4州に対し、戒厳令を発令。地政学的リスクが高まったことで、インフレ加速懸念が強まり、上げは限定的となった。
今週(25-28日)のインド市場はウクライナ戦争と西側の対ロ制裁、原油価格の動向、世界経済、特に米・中・欧の景気動向や金融政策、米中関係、インド国内の景気動向、主要企業ニュースも注目される。主な経済指標の発表予定はない。24日と26日は「ディワリ祭」の祝日で休場となる。
<関連銘柄>
インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、インドベア<2047.T>
提供:モーニングスター社
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