日経平均は266円高と3日ぶり大幅反発、米国株高を受け買い先行、一巡後は上げ幅縮小=24日前場

 24日前場の日経平均株価は前週末比266円37銭高の2万7156円95銭と3営業日ぶりに大幅反発。朝方は、買いが先行した。前週末の米国株式市場で、大幅利上げ継続への警戒感が後退し、主要3指数が上昇した流れを受け、一時2万7308円97銭(前週末比418円39銭高)まで上昇した。一巡後は、先物売りを交えていったん伸び悩み、その後持ち直す場面もあった。ただ、再び上げ幅を縮小し、前引け近くには2万7121円86銭(同231円28銭高)まで押し戻された。この日発表された中国7-9月期GDP(国内総生産)などの中国指標の影響は限定されたが、香港ハンセン指数や上海総合指数の下げが重しとなった。

 東証プライムの出来高は5億4985万株、売買代金は1兆4297億円。騰落銘柄数は値上がり1178銘柄、値下がり592銘柄、変わらず67銘柄。

 市場からは「米株高がサポートし、頑張っている方だ。ただ、習近平総書記の3期目続投で独裁体制への警戒感とともに香港株安などが重しとなっている。日経平均は200日線からなかなか上に行けず、決算控えでもあり、ここからは手が出しづらい」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が上昇。住友鉱<5713.T>、大阪チタ<5726.T>、邦チタ<5727.T>などの非鉄金属株や、コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>、クボタ<6326.T>などの機械株も高い。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株も堅調。東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、TDK<6762.T>などの電機株や、HOYA<7741.T>、ニコン<7731.T>、島津製<7701.T>などの精密株も買われた。

 半面、三菱地所<8802.T>、三井不<8801.T>、住友不<8830.T>などの不動産株が軟調。三越伊勢丹<3099.T>、高島屋<8233.T>、Jフロント<3086.T>などの小売株も売られ、京急<9006.T>、西武HD<9024.T>、JR西日本<9021.T>などの陸運株も安い。

 個別では、メック<4971.T>、ラクス<3923.T>、タツモ<6266.T>、トレックスS<6616.T>などの上げが目立った。半面、ギフティ<4449.T>、ウェルビー<6556.T>、西松屋チェーン<7545.T>、くら寿司<2695.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、27業種業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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