(再送)米8月S&PコアロジックCS住宅価格指数、前年比13.0%上昇―5カ月連続で減速

経済

2022/10/26 9:26

<チェックポイント>

●20都市圏は前年比13.1%上昇―市場予想の14%を下回る

●マイアミ、タンパの上昇率は前年比で30%割れ―全20都市で伸び減速

●S&P、「住宅価格は今後も減速」と予想

 スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が25日に発表した米8月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(季節調整前)は、一戸建て中古住宅の価格動向を示す総合指数である全米住宅価格指数が前月比1.1%低下の303.76と、2カ月連続で低下。季節要因を無視できる前年比は13.0%上昇と、7月の15.6%上昇から伸びが減速した。減速は5カ月連続。

 市場が最も重視している主要20都市圏の価格指数(季節調整前)も前月比1.6%低下の310.99と、2カ月連続で低下し、前年比では13.1%上昇と、市場予想の平均値である14%上昇を大きく下回った。

 都市別の前年比では、20都市すべてが前月の伸びを下回った。これまで30%を超える上昇が続いていたマイアミが28.6%上昇、タンパの28%上昇となり、いずれも30%を割り込んだ。以下、シャーロットが21.3%上昇、ダラスが20.2%上昇、アトランタが20.1%上昇、フェニックスが17.1%上昇、ラスベガスが17.5%上昇。サンディエゴは12.7%上昇、ニューヨークは12.3%上昇、ロサンゼルスは12.1%上昇、デンバーは12%上昇だった。シアトルは9.9%上昇、サンフランシスコは5.6%上昇と、いずれも1ケタの伸びに減速した。

 主要10都市圏の価格指数(季節調整前)も前月比1.6%低下の322.06と、2カ月連続で低下。前年比は12.1%上昇となり、4カ月連続で減速した。

 S&Pダウジョーンズ・インデックスのマネージング・ディレクター兼指数管理担当責任者であるクレイグ・ラザラ氏は、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げにより住宅ローンの資金調達コストは一段と高まり、住宅購入者のアフォーダビリティー(住宅取得能力)が低下していることから、今後も住宅価格は引き続き減速する可能性があるとの見解を示している。

提供:モーニングスター社

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