【上海IPO】国産OS開発の湖南麒麟信安科技、初値が公開価格の2.9倍に

サーチナ

中国株

2022/10/31 9:16

 上海証券取引所では10月28日、科創板で湖南麒麟信安科技(688152/上海)が新規上場した。公開価格68.89元に対し、初値は2.90倍の200.01元だった。終値はさらに上昇し、同3.12倍となる215.20元だった。

 同社は15年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。国産オペレーティングシステム(OS)製品の開発、技術サービス、および情報セキュリティ、クラウドコンピューティング製品、サービスの提供を主業務としており、国防、電力、行政など高度な情報セキュリティが求められる重要分野向けに、安全かつ高効率な製品、サービスを提供している。電力分野ではスマート電力ネットワークの調達、制御システム、スマート変電所制御システム、新エネルギー発電所集中制御システム、IoT電気自動車充電スポットなどで応用されており、国防分野では宇宙の測定・発射・制御や訓練、指揮、教育などに用いられている。

 21年12月期の売上高は3億3800万元(前期比46.17%増)、純利益は1億1154万元(同12.78%増)。22年1〜6月期の売上高は9402万元(前年同期比38.17%増)純利益は1776万元(同4.14倍)。

 新規上場に伴い調達予定の6億5952万元(約134億円)は、約20%の1億3070万元をOS製品アップグレード・環境構築プロジェクトに、約24%の1億5774万元をマルチチップクラウドコンピューティング製品アップグレードプロジェクトに、約27%の1億8022万元を新世代のセキュリティストレージシステム開発プロジェクトに、約12%の7876万元を先進技術研究院建設プロジェクトに、約17%の1億1208万元をエリアマーケティング・技術サービス体系構築プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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