【深センIPO】PVC複合床材の浙江天振科技が31日に公募開始、3000万株発行予定

サーチナ

中国株

2022/10/31 9:21

 深セン証券取引所では10月31日、創業板への上場を目指す浙江天振科技(301356/深セン)が新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。3000万株を発行予定で、公募終了後速やかに上場する見込みだ。

 同社は2003年に安吉天振竹地板有限公司として設立した民営企業で、20年に株式会社化して現社名となった。新型PVC(ポリ塩化ビニル)複合材料床材の研究開発、生産、販売を主業務としており、木・プラスチック複合床材、石・プラスチック複合床材、酸化マグネシウム床材、LVT床材などの製品は高い環境保護性、難燃性、快適性、リサイクル性といった特徴を持っている。国内外の著名建材企業、大手ブランドと長期的な提携関係を結んでおり、20年には中国弾性床材業界10大ブランドに選ばれた。22年1〜6月期における売上比率は石・プラスチック複合床材が62.38%、木・プラスチック複合床材が26.32%、LVT床材が10.30%となっている。

 製品開発能力、技術水準、生産規模、市場シェアなどにおいていずれも中国国内のトップクラスにあり、石・プラスチックおよび木・プラスチック床材などの業界規格制定に積極的に携わっている。製品の輸出に力を入れており、米国や欧州、ドイツの関連認証を取得するとともに、欧米、オーストラリア、東南アジアなどで販売している。19年における中国PVC床材企業の輸出額は48億4200万ドルで、同社の輸出額は2億4000万ドルとなっており、輸出額シェアは4.97%となっている。

 21年12月期の売上高は31億8098万元(前期比41.81%増)、純利益は2億7935万元(同24.98%減)。22年1〜9月期の売上高は24億3570万〜26億3570万元(前年同期比21.22〜31.17%増)。純利益は3億7229万〜4億229万元(同2.69〜2.90倍)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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