【北京IPO】データセンター冷却技術の曙光数拠基礎設施創新技術が3日に公募開始、790万株発行予定

サーチナ

中国株

2022/11/1 9:21

 北京証券取引所への上場を目指す、曙光数拠基礎設施創新技術(872808/北京)が11月3日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。790万株を発行予定で、公募価格は28.8元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2002年に北京仙絡科技発展有限公司として設立した国有企業で、20年に株式会社化して現社名となった。データセンターの高効率冷却技術を柱とするデータセンターインフラ製品サプライヤーであり、二相式液浸冷却データセンターインフラ製品、冷却板水冷データセンターインフラ製品、モジュール化データセンター製品の研究開発、生産、販売およびシステムインテグレーション、技術サービスの提供を主業務としている。

 中国のデータセンター市場規模は急速に成長しており、17年の512億元から22年には1900億元にまで達する見込みだ。これに伴いデータセンターインフラ市場も19年の161億元から25年には460億元まで伸びると予測され、なかでも水冷方式データセンターインフラ市場は19年の64億7000万元から25年には245億元と大きく成長する見込みだ。データセンターの冷却装置はこれまで空冷が主流だったが、省エネ性の高さから近年水冷式が注目を集めるようになった。同社は技術的な強みと先発企業としての優位性を生かし、中国国内市場でシェアを拡大し、水冷方式データセンターインフラ業界のリーディングカンパニーを目指す。

 21年12月期の売上高は4億753万元(前年同期比21.52%増)、純利益は9371万元(同37.50%増)。22年1〜6月期の売上高は1億4273万元、純利益は3043万元。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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