日経平均は344円高と大幅続伸、引けにかけ上値重いも下値限定、2カ月ぶり高値水準=8日後場

 8日後場の日経平均株価は前日比344円47銭高の2万7872円11銭と大幅続伸。9月15日以来約2カ月ぶりの高値水準となる。朝方は、米中間選挙に対する好意的な見通しを背景に、7日の米国株式が上昇した流れを受け、買いが先行した。先物買いを交えて主力株中心に堅調となり、前場中盤には2万7943円27銭(前日比415円63銭高)まで上昇した。後場は前場高値に迫る場面もあったが、戻り売りや利益確定売りに抑えられ、引けにかけて徐々に上値が重くなった。ただ、下値は限定され、2万7800円台後半で踏ん張った。

 東証プライムの出来高は13億4469万株、売買代金は3兆3237億円。騰落銘柄数は値上がり1431銘柄、値下がり335銘柄、変わらず71銘柄。

 業種別では、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>、SOMPOH<8630.T>などの保険株や、住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も高い。三井化学<4183.T>、三菱ケミG<4188.T>、旭化成<3407.T>などの化学株や、東レ<3402.T>、ゴールドウイン<8111.T>などの繊維製品株も堅調。HOYA<7741.T>、オリンパス<7733.T>などの精密株や、ソフバンG<9984.T>、KDDI<9433.T>などの情報通信株も買われた。

 半面、ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株が軟調。その他金融株では、オリックス<8591.T>が安い。JR東海<9022.T>、京急<9006.T>、京阪HD<9045.T>などの陸運株もさえない。

 個別では、住友精化<4008.T>、JCU<4975.T>、ヤマハ発動機<7272.T>、ドリームI<4310.T>などの上げが目立った。半面、レノバ<9519.T>、パイロット<7846.T>、日東工<6651.T>、エンビプロH<5698.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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