日経平均は325円安と大幅続落、様子見姿勢で軟調推移=10日前場

 10日前場の日経平均株価は、前日比325円43銭安の2万7391円00銭と大幅に続落して取引を終えた。午前9時36分には、同345円81銭安の2万7370円62銭を付ける場面もみられた。朝方から売り優勢で取引を開始。現地10日には、米10月CPI(消費者物価指数)の発表を控えることもあり、様子見姿勢が強まるなか、軟調に推移した。為替市場では1ドル=145円20銭台(9日は145円50-53銭)まで円高が進み、足元ではもみ合いとなっている。東証プライムの出来高は6億3240万株、売買代金は1兆6185億円。騰落銘柄数は値上がり499銘柄、値下がり1230銘柄、変わらず105銘柄だった。

 市場では「米国株は中間選挙で共和党優勢の展開を先取りした反動が出たが、日本株もツレ安する格好となった。上院選挙結果の確定までは時間が必要となることも想定され、当面は個別株物色が中心になりそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が下落。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も安い。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、信越化<4063.T>、富士フイルム<4901.T>などの化学株も軟調。ソニーG<6758.T>、村田製<6981.T>などの電気機器株や、SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>といった機械株も下げている。東証業種別指数は全33業種のうち、28業種が下落、5業種が上昇した。

 個別では、住友ゴム<5110.T>、ブラザー<6448.T>、ベネッセHD<9783.T>、ミマキエンジ<6638.T>、キッツ<6498.T>などの下げがきつい。半面、広済堂HD<7868.T>、セグエ<3968.T>、RSTECH<3445.T>、キャリアL<6070.T>、フジクラ<5803.T>などが急騰している。

提供:モーニングスター社

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